2012年8月23日木曜日

粒ぞろいの精米が大切!

この機械は、精米機で精米した米を中に通して小米(割れ米)を取り除く小米選別機。
1.9ミリのメッシュ(写真右。本体の中筒の部分)を抜けた小米ははじかれて右下のバケツに。
精米時にあまり強い力をかけると、ひび割れや熱に負けて米が割れてしまったり、割れなくても炊飯時に割れてしまう原因を作ってしまうため、私は軽い負荷で二回精米機にかけるやり方。それでも割れ米は出てしまうので、さらに選別機にかけて小米除去に神経を使う。
30kg玄米1袋を精米して除去した小米は平均80gほど。(写真下は1袋分の小米)
毎日90kg以上精米してるからどんどん増える小米たち。
因みに、ぬかは30kg玄米精米時に3.5kgくらい出るので、正味26kg強が白米として使える。
小米にも大から小まで様々あるが、これが炊飯時に多く混じっていると、炊きあがりがダンゴ状態になる原因。ごはんが立たない原因。(写真の赤盆のコメは全部小米)
そんな小米だけを土鍋で炊いてみた。水も吸わせ、水加減も良く、そこそこの出来。
だがやはり、ネチョネチョ、粒が見えず。粟ぜんざいの粟を食べてる感じ。(粟に失礼)
いつもの炊飯時にこれが混じっていたならば、せっかくの粒ぞろいのごはんの隙間に
ネチョネチョの小米たちが紛れ込んで、つなぎの役目をしてダンゴにしてしまう。
ゼロにするのは厳しいが、極力小米をなくした精米が「美味しいごはん」のための
目指すべき精米である!今日もメガネをかけて厳しく取り除こう!

2012年8月16日木曜日

米どころのお盆

8/12朝、ここは米どころの新潟県十日町市松之山。魚沼コシヒカリの産地の里山の小さな集落。
人口はこの15年間で約1,000人減少して現在2,600人の限界集落。1,200年以上も集落を見守り続けてきた鎮守に殆どの世帯が集まり、子供は神社の中を拭き掃除、年寄りは周りの草刈と掃除。畏敬と感謝の念を込めて毎年お盆前に当たり前に繰り返されてきた作業は、年寄りの号令で的確な役割分担が指示され、あっという間の一時間足らずでスッキリと凛とした姿に。夏祭りや秋の神楽ほか、事あるごとにこの鎮守に集まり、五穀豊穣、集落の安寧を願う神の社。子供の頃からその神社を掃除し、集いながら生涯みがき続ける暮らしこそ、自然を尊重し、自然と共生するすべを知った人々の信念なんだと感動した。微力ながら手伝わせていただいたが、普段東京や農地でやる草刈では感じたことのない清々しい気持ちと、願いを持ちながら作業をしている自分がいた。